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有益な情報をどんどん基本書に集めていく

有益な情報をどんどん基本書に集めていくと、次のような絶大な効果が生まれます。?基本書を何度も開くことによって、その内容や構成が自然と頭に入る。特に重要な部分は何度も開くので、それだけでかなりの程度まで覚えてしまう。?「すべては1冊の基本書にある」という安心感があると、試験の直前にも「これだけを読み返せばいい」ということになり、記憶を呼び起こすのに役立つ。本試験は、模試のように範囲が限られていないので、前日に全範囲を一通り見返せるだけで、非常に有利になる。?出所が異なる複数情報を統合することにより、1つの事項を、格段に深く、正しく理解できるようになる。この「帰納的な読み方」の場合も、(重要なので繰り返しますが)基本書に情報の出所をきちんと書き込んでいくようにします。こうして基本書を辞書のように使っていくと、普通に通読したときとはまったく違った「深さ」で、基本書の中身が理解できるようになります。何と言っても、繰り返しページをめくることによって、まさにその科目や分野における「自分だけのバイブル」が完成するのです。

日本の小・中学校

日本の小・中学校には、フランスのように、落第制度というものがない。そのため中学生にふさわしい学力を身につけていなくても、自動的に卒業できる仕組みになっているので、中学卒業という証書は、あまり当てにできない。現在の制度のまま入学を易しくすると、高校生や大学生の学力は今以上に低下するに違いない。ところが、フランスやドイツ、アメリカの卒業証書は、かなり信頼できる資格の一種だと考えてよい。日本の小・中学校も進級を厳しくするなら、無試験に近い入試制度が成り立つが、そうでない場合は、学力の低い中学生のたまり場のような高校が増えると考えて間違いないだろう。学校スリム化によって、教科書の学習内容が易しくなり、しかも無試験入学を行う高校が出てくれば、学力の高い中学生と低い中学生との格差が一層拡大するに違いない。一部の難関校を目指す高学力のグループと、あまり勉強に熱心でない低学力のグループに、二極分化することは避けられないと思われる。今以上に学校教育が困難になる可能性さえあるから、学級崩壊や学校崩壊が、普通の学校にも起こることになるのではないだろうか。それを少しでも緩和させる装置が、民間教育機関としての塾であるような気がしてならない。

勉強の状況をしっかり把握する

勉強の状況をしっかり把握して、英語嫌いにさせないことです。算数と英語が嫌いでなければ、高校受験、大学受験における成功の可能性は、大きく広がるものです。ところで、名門と呼ばれる学校は、大半が、私がいう「よい学校」の条件を満たしています。では、よい学校の条件とは何なのでしょうか。これは微妙な問題で、さまざまな答えが返ってくることでしょう。しかし、私の答えは決まっています。それには優れた先生、優れた先輩、優れた同級生がそろっている学校です。先生に恵まれると、子供たちは自然とやる気になり、自発的に勉強に向かっていきます。そして、優れた先輩や友達と互いに切磋琢磨することで、どんどん高いレベルで成長していくのです。名門と呼ばれる学校には、そうした条件がそろっているのです。もし、孟子の母親が生きていれば、きっとこういう学校に入学させたはず、と思います。といって、公立校が劣るとか、進学がすべてとか言っているのではありません。本人の意思や親の経済的な理由で、理想通りにはいかないケースだってあります。公立校に進学した子供や、高校や大学にも行けなかった子供が、社会に出てバリバリ活躍し、大成功を収めているケースもたくさんあるのですから。