ネット銀行はほとんど店舗を持たず、店舗の維持管理費・人件費がかからない強みを発揮して、預金の金利を高めたり、住宅ローンなどの金利を引き下げたり、各種の手数料を安くしたりして、口座数や預金残高などを急速に伸ばして、高成長を続けています。一方、大手銀行、地方銀行などもこの流れに乗り遅れまいとして、ネット取引に力を入れ始めています。ネット取引に力を入れている銀行には新生銀行、オリックス信託銀行、スルガ銀行ANA支店などがありますが、大手銀行でも三菱東京UFJ銀行(三菱東京UFJダイレクト)、みずほ銀行(みずほダイレクト)、三井住友銀行(三井住友ダイレクト)、りそな銀行(りそなダイレクト)、ゆうちょ銀行(ゆうちょダイレクト)などがかなり力を入れています。また、地方銀行の多くがネット取引にも力を入れるようになっています。ネット取引であれば、地方にしか店舗を持たないということが、ほとんどハンデにならないからです。ただし、店舗中心の営業を行なってきた従来型の銀行は、ネット取引に力を入れても、店舗の維持管理費・人件費などの削減が難しいため、金利・手数料面でネット銀行より不利であることは否めません。
企業がすべての機能を内部に持ち、築き上げた独自のプロセスをシステム化する閉鎖系のITインフラから、汎用性の高いプロセスを標準化し、外部の強みを積極的に活用できる開放系のITインフラの構築へと課題は変化してきている。ITマネージメントにおいても、組織が求めるITインフラをどうっくるかという発想だけでなく、ITによって結び付けられる企業活動のさまざまな構成要素をどのように組織化していくか、あるいは組織化しやすいものにするか、という発想が重要になってくる。そこで課題になるのが、ビジネスプロセスの「モジュール化」である。日本の企業はビジネスを「モジュール化」することが苦手のようである。モジュールの本質は、言ってみれば多量の固有性の中から、80%近くの汎用的な部分を見いだすことにある。アメリカは銀行、メーカーをはじめ多くの企業が、その業務の大部分をモジュール化している。このため、何か変化が起これば、適合しなくなったモジュールを取り替えて対応するのだ。HRシステムが新しくなれば、その新しい部分だけを取り替えるという発想である。
日本では電話回線使用料が高い。希望している商品にたどり着くまではできるだけ時間をかけたくないのが人の心理である。最初の画面は簡単にして時間をかけないことだ。したがって、そこまではあまり複雑な写真や画像を使用しないことだ。ようやく今では、パソコン内蔵のモデムが56.0Mbpsと速度が速くなっているが、まだまだそれ以下でアクセスする人もたくさんいる。写真だと画面に現れるまで時間がかかり、いらいらしてくるものである。待っているだけでも通信料と接続料はかかるから、一覧性のある印刷媒体では何となく漫然と開くこともあるが、インターネットでは、目的を持ってアクセスするのが通信料の高い現状では大部分のはずである。したがって、目的のほしい商品に到達するまでは、時間をかけない工夫が必要となる。文字だけならかなり速いから、色と文字の書体・大きさを使って変化を出すことがよい。データ容量の多い写真・画像などの大きい映像はできるだけ使わないか、使っても最小限にとどめることにしたい。最初は文字による商品の区分程度でよいが、次の段階ではある程度の具体的イメージをつかめるものが要求されるから、そこでは写真を使って魅力を出すことが必要となる。